安全なパスワードとパスフレーズの作り方ガイド

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パスワードの使い回しや、誕生日・名前を含んだ単純な文字列は、アカウント乗っ取りの大きな原因になる。 とはいえ「複雑で長いパスワードを、サービスごとに別々に」と言われても、自分で考えて作るのは難しい。 この記事では、安全なパスワードの条件と、覚えやすい「パスフレーズ」という選択肢、そして生成ツールを安全に使うポイントを整理する。

強いパスワードの条件

パスワードの強さは、突き詰めると「総当たりで当てられるまでにどれだけ手間がかかるか」で決まる。これを左右するのが次の要素だ。

  • 長さ — もっとも効く要素。文字が1つ増えるだけで、当てるための組み合わせが何倍にもなる。短くて複雑より、長くて覚えやすいほうが強いことも多い
  • 文字種の多さ — 大文字・小文字・数字・記号を混ぜると、1文字あたりのパターンが増える
  • 規則性のなさ(ランダム性) — 「password123」「qwerty」「誕生日」のような推測しやすい並びは、長くても弱い

この「当てにくさ」を数値化したものが エントロピー(bit) で、値が大きいほど強い。 生成ツールが強度を bit やバーで示してくれる場合は、それを目安に長さや文字種を調整するとよい。

長さはどれくらい必要か

明確な「正解」はないが、一般的な目安としては次のように考えられている。

  • 最低でも12文字以上 — これより短いと、現代の計算能力では現実的な時間で破られるリスクが上がる
  • 重要なアカウントは16文字以上 — メール・銀行・パスワード管理ツールのマスターなど、ここを破られると被害が大きいものは長めに
  • 文字数を稼げないなら文字種で補う — 桁数を増やせない場合は、記号や数字を確実に混ぜる

重要なのは、長さと複雑さは どちらか一方ではなく組み合わせる という点だ。長くても規則的なら弱く、複雑でも短ければ弱い。

覚えやすい「パスフレーズ」という選択肢

ランダムな記号の羅列は強いが、覚えられず結局メモして貼ってしまっては本末転倒だ。 そこで有効なのが、複数の無関係な単語をつなげる パスフレーズ である。 たとえば意味のつながらない単語を4つ以上つなげると、長さを確保しつつ、記号の羅列より記憶しやすくなる。

ポイントは、単語が ランダムに選ばれている こと。 ことわざや歌詞のように予測できる並びだと弱くなるため、自動生成でランダムに選ぶのが安全だ。 どうしても覚える必要があるマスターパスワードなどに向いている。

やってはいけないこと

  • 使い回し — 1か所漏れると、同じパスワードのサービスすべてが芋づる式に狙われる
  • 個人情報を含める — 名前・誕生日・電話番号・ペットの名前などは推測されやすい
  • 単純な置き換え — 「a→@」「o→0」のような定番の変換は、攻撃側も織り込み済み
  • 一覧で見える場所にメモ — 付箋やテキストファイルの平文保存は避け、パスワード管理ツールの利用を検討する

生成ツールは「ブラウザ内で完結」が安心

パスワード生成ツールを使うとき、見落とされがちなのが「生成した文字列がどこで作られ、どこへ送られるか」という点だ。 サーバー側で生成して結果を返すしくみだと、理屈のうえでは生成物が通信に乗る。

この点で安心なのが、ブラウザ内(クライアントサイド)だけで生成し、外部に送信も保存もしない 方式である。 生成されたパスワードが自分の端末から外に出ないため、第三者の目に触れるリスクを抑えられる。 ツールを選ぶときは、処理がどこで行われるかを確認するとよい。

ツールで安全なパスワードを作る

当サイトの Password Generator は、強力なパスワードと覚えやすいパスフレーズを ブラウザ内だけで生成 する。 長さ・文字種(大文字・小文字・数字・記号)を細かく指定でき、強度(エントロピー)も表示される。 生成した文字列は送信も保存もされないため、安心して使える。日本語・英語に対応している。

使い回しをやめてサービスごとに別のパスワードを設定する、その第一歩として活用してほしい。

Password Generator を開く →

※ 本記事は一般的なセキュリティの考え方をまとめたものです。必要な強度や桁数は利用するサービスやリスクによって異なります。重要なアカウントでは、二段階認証(多要素認証)の併用もあわせて検討してください。